市川園の味を創る茶師衆

森 一宏 茶審査技術 六段の写真

森 一宏 茶審査技術 六段

市川園の茶師として。

市川園は、社名に「お茶の市川園」とあるとおり、お茶に対する一定の知識がないと、どの部署に配属されても対応できないほど。そのぐらい、みんなお茶が大好きで、よく知っています。お茶に携わる者として、社員全員が茶師といってもよいと思います。私も市川園で働く中でお茶を深く知ることは必要なスキルであると理解し、茶審査技術大会に出場、段位を取得しました。スキルを磨くことは、みんなで協力していいお茶を作る上での力になれると思います。それがお客さまへの安心感につながり、自分の自信にもつながると考えます。

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現場の感覚を忘れずに。

茶師の醍醐味は様々あると思いますが、お客さまの「美味しい」というひと言は各人共通の歓びです。またそれが何よりのモチベーションにつながります。現在、製造の後の工程になる梱包作業を担当しながら、全体の製造計画を立てる任務に就いていますが、原点は以前製造の実務を行っていた現場の感覚にあります。原料の良さを引き出すこと。体調を整え、常に一定の対応で見ることができる精神状態を保つこと。お茶づくりの最前線で培ってきた多様な経験をもとに、よりよい商品をご提供するため、ひたむきにお茶と向き合っていきます。

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綱島 博之 茶審査技術 六段の写真

綱島 博之 茶審査技術 六段

入社以来、お茶一筋。

市川園では20年弱、お茶とともに過ごしてきました。最初の1~2年はお茶のことが全く分からなかったですね。また何年たったから分かるともいえないと思います。私が茶師として手ごたえを感じるようになったのは最近のこと。現在担当している主な業務は煎茶の仕上げ工程から出た出物類を整理する仕事です。どのように機械の調整をしたらお茶の味がよくなるかバランスを考えながら日々調整しています。とにかくお茶を見て勉強する。それに尽きます。

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作り手の楽しみ。

茶師として拘るのは安定した商品を作ること。季節、天気、温度、湿度、日ごと変わる様々な条件によってお茶づくりの調整法も変わってきます。そんなお茶づくりの現場では商品という最終的なゴールをイメージする作業が重要であり楽しみでもあります。例えば、急に暖かくなって味をさっぱり系に仕上げようという時は出物を余分にとってみたり、味がきついなという時は原因と思われる部分を多めにとって味に変化をつけたり。あらかじめ決められた商品特性から大きく逸脱せずに、五感を頼りに工夫を重ねていくことも茶師の醍醐味に感じます。

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藤森 一則 茶審査技術 五段の写真

藤森 一則 茶審査技術 五段

茶師の仕事は五感によるもの。

お茶を作る機械も原料となる茶葉も、その日の気温や湿度、気圧に大きく左右されます。葉を乾燥させる上で気圧は重要。後は機械をどのように理解し使うか。ボタンを押せば動くという世界ではないのでお茶に合った「ふるい」の選別をします。お茶が流れるのをせき止めるのにも、せき止め方があります。次の段階に流れるのに、製品化したくないものを外して出てくる物が良いものか見極める・判断する力。いかに早い段階で探して安定させるか、判断してあげるかが問われます。そこで頼りになるのは人の感覚。五感を研ぎ澄ますことが茶師の本分を全うすることそのものです。

藤森 一則 茶審査技術 五段2

先入観でお茶を見ない。

すべてのお茶の特徴を活かすためには、このお茶だからこうなるだろうとか、そのお茶に対して先入観をもたないことが大切です。こういうのが深蒸しの味だね。こういうお茶ならまろやかな味になるだろうという見方をせずに、出てきた物に対して「そのまま」見る。「こんなはずではなかった」ではなく、「こうなって出てきたな」と見て、「じゃあどうしよう」と考える。常に初心でお茶を見ることがお茶づくりでは重要です。私たちを指導していただいた方からも、そう言われてきました。そして、次の世代にも伝えていきたいと思います。

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岩本 恵介 茶審査技術 六段の写真

岩本 恵介 茶審査技術 六段

日々、五感を研ぎ澄ます。

お茶づくりに向き合う時、アンテナをいかに高く張れるか、感じることができるか、その感覚的な作業が重要になります。例えば、お茶を作る機械の音の変化に素早く気づけるか。ほんのわずかな音の違いを感じ取らなければ、仕上がりの品質にばらつきが出てしまいます。それほど繊細な仕事であることを、良い意味でのプレッシャーにかえて前を向く日々。プライベートでも自分の子どもと触れ合う際に、様子が普段と違わないか、体調を崩していないかなど、微細な視点を持つようになりました。茶師に恥じない五感を研ぎ澄ませていきます。

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見ること、続けること。

茶師をなりわいに生きる者として、茶審査技術を公に保証する段位の取得は、数ある目標のうちの一つです。私は現在六段。目に見える形となって残るものは、認められたという自信の芽生えにつながり、また周囲に対して信頼感を醸成させてくれます。さらに上級段位の取得を目指すには、五感をフルに活用してお茶を見ることが大切。そして見ることを繰り返し続けることが、さらなる高みへの道筋です。継続こそ何よりの力になると日々の業務を通じて実感する中、一つひとつの経験をこつこつ積み重ねた、その先に見える新しい景色が楽しみです。

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川口 悠 茶審査技術 六段の写真

川口 悠 茶審査技術 六段

一分一秒、魂を賭して。

茶師の醍醐味とは、あえて一言で言うならば「正解がない」こと。お茶づくりに使う茶葉も私たち人間のように生き物なので、その日の天候やその季節の気候によって異なる個性が表れます。その分、昨日と今日では違う知識、経験を積み、学びを得られます。「今日のお茶には、今日しか出会えない」。以前先輩からいただいた言葉に感銘し、一分一秒を一生懸命務めなければいけないと心に刻みました。茶葉の多様性を理解し、「市川園の味」というよりどころを目指すことこそ、市川園茶師の求めるお茶づくりの正解であり醍醐味です。

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広い視野を心掛けて。

私たち茶師の仕事は基本的に外に出掛けて行うことはありません。そのため、「茶審査技術競技大会」参加に向けた取り組みは大変有意義です。なぜならば、「大会」では全国各地で生産された普段扱わないお茶についても審査対象に含まれるので、新しい知識を得るチャンスだからです。また、全国のお茶屋さんの方と交流できるきっかけにもなります。異なる見方、考え方に触れることで視野を広げ、お茶の奥深さを感じ取りながら成長につなげていきます。

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良知 一伸の写真

良知 一伸

毎年、1 年生。

お茶の業界では、その年の天候によって毎年新しいお茶が出てくることから、新茶シーズンは特に「白い気持ちでいろ」と言われます。茶師は昨年とは全く違うお茶に向き合い、そこからお茶とは何かを教わります。先入観をもつことは、良いお茶づくりの妨げになります。こうして茶師は、お茶に育てられて一人前になっていくのです。市川園では生産者とも長年にわたり緊密に連携し、お茶づくりの原点を肌で知る茶畑研修や新茶の摘採日の判断材料となる定点調査などの機会を得て、原料となるお茶の理解を深めています。今年もまた、茶師は1年生になります。

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清掃もお茶づくりのひとつ。

茶師の仕事とは荒茶を選別したり焙煎で茶葉に火をいれたりするだけではありません。高品質なお茶を作るために必要なことのひとつとして「清掃」があります。工場では毎日違う茶葉を機械に入れて製造を行っています。そこでよく言われるのは「前日のお茶を残さないこと」。お茶が機械の中に残っていると空気に晒され酸化したような状態になり、次に入れるお茶に混ざると品質が落ちるからです。汚れたからきれいにするというマイナスをプラスにする発想ではなく、お茶づくりに欠かせない工程なのです。理想の現場づくりに向けて、これからも清掃に手を抜きません。

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数原 直通の写真

数原 直通

幼少の記憶が原点。

市川園でお茶に携わり18年、茶師としての誇りを胸に日々の業務に取り組んでいます。振り返ると、いまやりがいをもって仕事に向き合えることを幸せに思います。お茶の栽培を行っていた祖父に連れられ茶摘みを経験した、幼少時の思い出がありました。自分はお茶とともに生きることを直感的に感じました。いただいたご縁を大切に今後も美味しいお茶づくりに邁進します。

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誰が淹れても、美味しいお茶。

茶師として長年勤めてきた中で自分が美味しいと思えるお茶とは、何杯飲んでも美味しく飲めるお茶であり、誰が淹れても美味しく出せるお茶と考えています。そのためには「深蒸茶」を極めること。市川園では、普通煎茶より長い時間蒸すことで渋味をおさえマイルドな味にした深蒸し製法のお茶に拘っています。飲みやすさはもちろん、何よりも簡単に淹れられる点が重要です。しかし理想のお茶は茶師の腕だけでなく、愛情を込めてお茶を育む生産者の方々とのチームワークの賜物だと心に刻み精進を重ねます。

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櫻井 雄太の写真

櫻井 雄太

万人に愛されるお茶づくり。

茶師としての今後に向けた抱負は、嗜好品のお茶でありながら、誰が飲んでも美味しいと言っていただけるお茶づくりです。実際、日々の業務で作っているお茶は自分がいいと思えるものを基準にしていますが、誰が飲んでも美味しいとなるとハードルは高くなります。その難題をクリアしていくためには、自分の好き・嫌いにとらわれず、フラットな感覚で味覚に向き合わなければなりません。それこそ茶師の腕の見せ所といえますが、時代が求める味に意識を傾けるとともに時代を超えた普遍の味も追求し、理想のお茶づくりを目指します。

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ティーバッグ用の拘りブレンドを。

日常の業務はティーバッグ用のブレンド責任者です。この仕事の醍醐味はブレンドする際に味と色のバランスを考えること。一体どんな感じになるだろうか?そんな想いを巡らせている時、茶師としての愉悦に浸ります。そんな想像の中から生まれたのが「玄米のブレンド」でした。それまで玄米のブレンドがなかったことに目をつけたニッチな発想を出発点にティーバッグに合う玄米を探し、何度もブレンドを行い、その末に誕生したのが「抹茶入玄米茶」です。お茶の新しい楽しみ方に今後も挑戦していきたいですね。

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